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権威
小さなグループでも代表者と言うだけで、人はその人に権威があると考える。私は自分の権威を認めるのが今でもすごく苦手だ。自分は弱く非力な人間だとずっと思ってきた。

思春期、私は反逆者だった。親からの押付け、プレッシャーによく反抗した。電話で受け答えする友人との会話に割って入ってくる母親に猛烈に腹が立ったし絵を描いて表彰されれば「私の教育が上手くいったから」と自慢にする姿に腹を立て、日記を盗み見られることに腹を立てた。私の描く絵は親戚に無断で配られ、自分が育てたのだから何をしようと親の権限だといわれた。
つらかったなぁ。
思春期は真っ暗で窮屈で窒息しそうなほどだった。青春がほろ苦く甘く・・・と唄の文句でうたわれる事にもなんだか違和感がある。

いままで、医者、弁護士、教師、そんな知的階級に猜疑心を持っていて、しばらくその人の様子を見なければとても信用する気持ちにはなれなかった。事実、小学校では拳骨ですぐに殴りかかる教師がまだ当たり前のように存在した。子どもが生まれてアトピーの治療に行けば、一日に2回シャワーに入れろだとか、軟膏を塗って部屋の掃除は毎日しろといわれて途方に暮れ、疲労感でいっぱいなのにあれもこれも、と攻め立てられて、仕舞には自分が薬疹にかかってアレルギーになってしまった。その医者の部屋からは、涙ぐんだ母親達がよくハンカチを片手に子どもを抱えて出てきた。

パワーを手に入れようと、躍起になって他人を蹴散らし、裏で巧妙に立ち回る人がいる。それも人に君臨できる力を臨んでいるのだろう。なんと愚かしく虚しい行為だろう。人に恨まれ憎まれてでも地位を手に入れようとする人は、自らを省みて恥じるという事を知らない。権威を手に入れるのは、実はとても怖いことだ。慎重に扱わなければ人も自分をも傷つけかねない。

良いリーダーをあまりにも知らないから、私たちは、つい権威にダーティーなイメージを重ねてしまう。良いリーダーは、上司におもねない。卑屈でもないし、傲慢でも冷酷でもない。ましてや自分の権威を押し付けたりしない。スタッフの欠点を知っていても的確な時と場所を選んで、不要な傷を与えないで話ができる人だ。自分の過ちを素直に認め、そしてなおかつ新たな積極的な代案を出せる人だ。そしてとても孤独な人達だ。

養護学校に研修に行くのが私はとても好き。
一般の高校とは違う人間らしい暖かな雰囲気がある。教師というよりも人生の先輩として、寄り添う大人としての真剣さと情熱がある。今日、33年間教職を務め、他の高校には行く気がしなかった、という先生にバス停まで見送ってもらった。どうしてですか?と尋ねると「なんだろうね、ここよりおもしろい場所がないからです」とおっしゃった。7,8人の生徒と昔は一緒に風呂に入り寝食をともにした寄宿舎があったんですよ、という先生の顔は静かで、そしてほんの少し色艶が良く見えた。

人がおだてる権威と自分の中に培う権威があるとすれば、私は躊躇なく後者を選びたい。
自分の中の経験の豊かさ、人から教えられた知恵、失敗から学んだ重要なこと、地味で単調な毎日の中から本当に大切なことが積み重なってゆく。

数えればもう千校単位で私は学校と言う場所に通ってきている。裏側で見てきた教師は、いろんな人間がいた。熱心な人も、怠慢な人も、嫌がらせする人もいた。それでも私は教育の力を信じている。それに従事する人達の真剣さを信じている。電車に揺られながら(私はなんて幸運な仕事をさせられているのだろう)としみじみと噛みしめて帰宅した。
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[2008/01/10 23:01] | 平和・人権運動 | トラックバック(0) | コメント(0)
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